4月1日から始まったNHKドラマ10 幸せは食べて寝て待て
桜井ユキさん主演のドラマです
初回放送後に感想を記事に残しました
本当は2話について書くつもりはなかったのですけど、
今回は4月8日の2話を観て感じたことを…
(ネタばれ含まれます)
こちらは水凪トリさん原作の漫画の映像化です
原作はコチラ
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心とからだは繋がっている
1話は主人公のさとこが引っ越しを済ませ、大家さんの家族と偶然出くわした時に
自分が「一生付き合わなければいけない病気になった」こと
大家さんや大家さんの家族に薬膳のことを教えてもらったことで薬膳に目覚め
引っ越しを決めたのは「薬膳を教えてもらうことが目的の一つだった」ことを伝えるも
「病人に教えることはしない」と断られるところで終わりました
2話はその続きから始まります
大家さんの家族に薬膳を教えてもらうことを断られたため
ダメなら自分で勉強すればいいと本屋さんで薬膳の本を購入し
夜ベッドで本を読んでいると体が痛みはじめ、心で呟きます…
「気持ちが落ちるとからだが痛んで、からだがつらいと気持ちが落ちる」
「心とからだはつながっているのだと、病気になって身をもって知った」と
上手く人と立ち回れない自分に落ち込み涙します
ここまでドラマが始まって約2分くらい…
もう自分にドスっと刺さって一瞬息をのみ込んで苦しくなった
私がメンタル不良で体験した時の自分そのまんま…
気持ちがリンクしてしまい引きずられてしまいました
その気持ちをブログを再開し始めた時に記録に残しています
突然「無理…」と気力がダウン
場面は変わって、さとこが部屋の床掃除をしていると
突然「無理…」と体の力が抜けて床に寝転がってしまいます
ここもわかりすぎる…
気持ちがとことんダメな時は、動けたり、話すことはできるけど
一人になった時にふいに「あ、無理だなー」と心も体もフリーズ…
外ではかろうじて重い体を引きずっていられるけど、
自分だけのプライベートな場所では動かない、動けない、横たわる
横になると起きれない、負のループが心も頭も体もぐるぐるぐるぐる
このドラマではすごく心や体の描写ができていて驚くし
原作を読んでいないのですが、きちんと描かれているなと思いました
そして、桜井ユキさんの演技がリアル…
本当にこの病気を患っているのかと思わせるリアル感があります
偏見かもしれないですが、ドラマってきれいにノンフィクションで描かれているから
そういう目で見てきたことが多くて…(^^;
こうしてフィクションに近い描かれ方がされていて少し驚いたし
気持ちが引きずられる自分にも、あぁまだ引きずられるんだなぁとちょっと気持ちがズシン…
大家さんの心憎いふれあいから…
大家さんが元気が無いさとこを見かけて部屋を訪問
おやつに蒸かしたさつもいもとミルクティーを持参して一緒に部屋で食べながら
さとこは自分のこと、大家さんは家族のことを話すことができて
甘いさつまいもとミルクティーでさとこの心がほぐれていく
病気になって人生が一変、友達とも前のように過ごせなくなった自分…
「なんでこんなことになってしまったの」の気持ち…
でも大家さんに「過去の自分と比べるからよくないんじゃない?」
「新しい自分になったんだと思えばいいじゃない」
「果報は寝て待てと言うじゃない?運が廻ってくる時のために少しでも元気になっていないとね」
と、言われます
その後、薬膳の本を見ながら料理を始め
「こんなふうに穏やかに日々を送れたら、いつか新しい私になったんだって思えるのかな」
と思うのです…
先々の不安から孤独を感じていた自分に寄り添ってくれる
気持ちに響く言葉をくれる、自然に自分が受け入れられる人が現れて
少しずつ前を向けるようになったのかなと勝手に推測しました
そして「果報は寝て待て」と言う言葉、「運が廻る」というセリフが気になり調べてみると…
このように、従来は「良い結果も悪い結果も、前世での行いがこの世に返ってくる」という意味で使用されていました。
いつしか悪い結果の意味はなくなり、現在では良い結果のみを表現するようになっています。
幸福の訪れは人間の力ではどうすることもできないから、焦らずに時機を待て、良い結果を出すためにしっかり努力したのだから、あとはもうくよくよ不安を抱えずに幸運を祈りましょうというニュアンスで使われる。
職場の同僚にカミングアウト
新しい職場では代表以外には病気のことを隠していたさとこ
病気の事を知られて気を遣われることが自分を追い込んでしまうので
言えずにいたままでいたけれど、薬膳の本を参考に作ったお弁当を持参したことをきっかけに
自分が「膠原病であること」そのため「週4日しか働けないこと」をカミングアウトします
そこから会社の中で自分の存在が浮いたものから居場所を感じたような
そんな気持ちになっていくように感じました
ドラマなので職場の中はいい人ばかりです
そこはきれいな描かれ方だけど、実際にもそういう職場はあると思います
でも人の心はわからない、目に見えるものではないので実生活で大変な思いをしている方も多いかと…
そこが1話で前の職場の話の中に盛り込まれていたのですけど
さとこを取り巻く人の中で、次第にさとこの気持ちが変わっていく
ドラマの短い時間の中にきれいに盛り込まれているなぁと私は感じました
生活費と薬膳生活…
引っ越しをしたことで引っ越し代で大きな出費があったため、節約をせざるを得ない状況に
給料日に買い物リストを書くも、通帳を見ながら「これでひと月…もつ…?」とつぶやく姿がリアル
生きている限りお金の問題はとても大きい…
「余裕がなければ薬膳は無理…」と部屋で呟くと靴下に穴があいているのに気づき
そのタイミングで部屋の電球が切れてしまい、買い物リストの品物を線を引いて消していく
そして「なんのために生きているんだろう…」とため息をついて頭をかかえる
ぐるぐるしだすとこのフレーズが頭から離れません
「なんのために生きているんだろう」
このドラマの中にあの時の自分の心の声が重なりすぎる…
それでも主人公のさとこは大家さん達、会社の人達の中で
きっと今までの自分の気持ちを克服していくのだろうな…と思いました
この後、さとこは大家さん宅ですきやきをご馳走になり、静かに食事の時間を楽しみます
そこはドラマだなと思いますが、大家さん宅事情もここで解明していきます
帰宅すると「毎日楽しみがある」と思いながら靴下の穴を繕います
そしてまた別の日には薬膳の本を片手に食材を求めにスーパーへ通うさとこ
高い食材も思い切って購入し、楽しみながら仕込む姿が微笑ましかった
負のスパイラル ➡ ネガティブバイアス
誰でも生きていると良いことも悪いことも色々なことがあって
なぜか悪いことの方が記憶が残るのですよね…
これは脳の仕組みで「ネガティブバイアス」と心理学用語で呼ばれているそうです
人はポジティブな情報よりもネガティブな情報の方が記憶に残りやすい性質があって
ここにハマってしまうと負のスパイラルに…
ここから抜け出すには負のスパイラルから一時でも離れられるものを見つけるのがよいそうです
このドラマではそれが「薬膳」なのかと…
私もメンタルがダメな時からそれが少しずつ見つけられて、
一つ、一つとできることや楽しむことが増えてきました
そして今こうして再びブログを書けるようになっています
まだまだ気持ちが闇を彷徨うこともありますが、日々、ブログを書く楽しみは続けたいと思います
今の自分にはそれしか無いので、今できることを…
楽しいと思える時は楽しんで、しんどいと思うことはしんどいと素直に受け止めてやっていこうと思っています
まだ始まって2回しか放送されていないのに、初回から気持ちが同化することがあって
ちょっと苦しかったりしたけれど、微笑ましくもあってまだまだ先が気になるこのドラマ
これからも楽しみたいと思います
ドラマの中で勉強になることも多くあったので、
自分でも活用してみようかと気付きもありました^^
3話について感想が書けるかどうかはまだわかりません(^^;
今は自分の気持ちを記録にしておきたくてここに残しました
それでも何か感じた時はまたドラマのことと一緒に記録したいと思います
今回の記録にはドラマに関して管理人の個人的な印象で感想や推測を記載しております
長くなりましたので今日はこの辺で…
皆さまが笑顔の日々でありますように☆
hapiko